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個人セッションの流れ

2023.10.06

1️⃣個人セッション例

今日あなたは何を解決しますか？
もしくは、自分のどんな所を
変えたいですか？

CL:職場で、すごく苦手な男性の上司がいるんですが
仕事上どうしても関わらないといけなくて
毎日憂鬱です。
他の人と同じ様に、普通に接したいのですが
どうしても避けてしまいます。
このまま異動にならないのなら、会社を辞めることも
考えてしまいます泣

それは毎日大変ですね💦
わかりました。では今日のセッションは、
その苦手な上司と、他の人と同じ様に
普通に接する事が出来る様になる事が
ゴールという認識でよろしいですか？

CL：はい、よろしくお願いいたします。

わかりました。
では初めていきますね。

まず最初に、その方との関係性について
教えて下さい。

その上司とはいつごろから
お付き合いがありますか？
また、その人のどんな所が
苦手だと感じていますか？

CL:はい、その上司は1年前に私の課に異動してきました。
最初はいい人だなと思っていたんです。
だけど、私以外の人と話しているときに、一瞬横柄な態度を取ったり、
些細な事で感情をむき出しにしているところをたまたま見る事があって・・・

3ケ月ほど前に、ある女性社員と話している際、気に入らない事があったのか
急に激高して、ものすごい剣幕で怒鳴っているのを見てしまいました。

それ以来、私が怒鳴られた訳ではないのですが、その上司が視界に入るだけで
何となくビクビクしたり、不安になったりして無意識に避ける様になりました。
向こうも、私の態度に気付いている様な気がして、最近ますます苦手意識が
強くなっています。

昨日も、たまたま話しかけられたんですが、ギクシャクしてしまい、怪訝そうな
顔で見られました。何か言われた訳でもないのに、動揺する自分が嫌で・・・泣

なるほど。ものすごい剣幕で怒鳴っている姿を見たら
自分に言われたのでなくても、怖い気持ちになりますよね。

では、その上司と接した時、あなたの中に「何が起こっているのか」
見てみたいので、ちょっと怖いかもしれませんが、

昨日話しかけられた場面を何となくでいいので
思い出すことは出来ますか？
思い出すことが出来たら、今、その瞬間のその場面にいると
イメージをしながら、その場に身を置くことは出来ますか？

CL：はい、わかりました。
(椅子に座りながら、目をつぶって昨日の場面を静かに思い出している)

・・・
今、どんな感じがしますか？

もしくは、何が起こって
いますか？

CL:(暫くじっとしている)

・・・とっても怖いです。
上司がまた怒鳴るんじゃないかと思って
ビクビクしています。
早くこの場から、逃げ出したいです。

なるほど。わかりました。
それではその感覚をゆっくり
味わいながら体の反応を感じてみてください。

今、体はどんな風に反応していますか？

CL:胸がドキドキして苦しい感じがします。
あと、喉が詰まって何も言えない・・・

その、胸のドキドキや
喉の詰まる感覚をそのまま抑えずに
ゆっくり感じながら、呼吸は止めずに
こんな風に言ってみて。

「私は怖い」

CL：(呼吸早くなり、体を硬直させながら小さな声で)

・・・私は怖い・・・

怖いね。すごく怖いよね。

その怖い感覚、
小さい時、似たような
感覚を感じたことは
なかった？

ＣＬ：(少し考えながらハッと気づいた様な表情で)

・・・あります・・・
小さい時、お父さんに怒られている時や
お母さんを怒鳴っている時、いつもこんな風に
ドキドキして怖い感覚がありました

昨日あなたが苦手な人に感じた感覚は
小さい時、お父さんに感じていた感覚と
似ていませんか？

ＣＬ：はい、確かに似ています。
私の父は、機嫌が悪くなるとよく
母や私達に怒鳴ったりすることが
よくありました。

怒鳴る父をみて、私はいつもとても
イヤな気持ちになっていました。
そして自分はあんな風な大人には
絶対ならないってずっと思って
生きてきました。

そうだったんですね。
それは怖い思いを沢山
してきましたね。

その「怖い」という気持ち、
蓋をしないでそのままゆっくり
味わってみて下さい。

ＣＬ：はい
(しばらく、「怖い」という感情を味わう。)

：
：

：

約５分経過

今、どんな感じが
しますか？

怖いという感情は
どうなりましたか？

ＣＬ：・・・さっきまでの怖いが、おさまりました。
今は怖くないです。

それは良かった！

最初に感じた「怖い」が
10だとしたら、今は
どれぐらいまで減った
感じがしますか？

ＣＬ：はい、2か3ぐらいまでに
なりました！

「怖い」という感情に蓋をせず、
そのまま感じたことによって
2，3まで減ったんですね。

こんな風に、ネガティブな感情は
ちゃんと感じ切ることが出来れば
減っていき、最終的には限りなく
ゼロに近くなります。

逆に、我慢して溜め込んでしまうと
その時の「怖い」感情は消えてなく
ならず、体と筋肉にずっと残り続けます。
大人になっても残り続けます。

だから、感情はその時のフレッシュなうちに
ちゃんと感じ切った方が、後に残さないんですよ。

：

※このあと、「腹が立つ=怒り」「悲しい」も
あれば、感じてもらい、心と筋肉に小さい頃から
「冷凍保存」させてきた「未消化の感情」を

ゆっくりと感じていく事で「完了」させていきます。

今回のこのケースでは、怒鳴る

父親に感じていた「怖い」だけでなく

家族に怖い思いをさせている

事に対しての「腹が立つ怒り」と
「悲しみ」もクライアントに残っていたので

父親と似たような人と出逢う度に

「過去のトラウマになっている

出来事」にまつわる未完了の

感情が引っ張り出されます。

その結果、父親と似た要素を
持っていた上司に父親を無意識に
「投影」する為、苦手意識が
出来たと考えられます。